ニッポンの美しきモノ作りとエルゴポックの哲学“本質を極める”という共通言語を有して

コラム vol.05
ガンツウ

さて、おなじみとなってきている本コーナーでは、日本の美しいもの、本質を追求するさまざまな事柄、豊かな生活をテーマに連載できたらと思っています。月一でみなさまに豊かな生活への小さなヒントをお届けできればと思います。

最近では前回のコラムでもお伝えした通り、インバウンド効果により、日本の地方が勢いづいています。東京や大阪のような大都市に流れるモダンな雰囲気をうまく取り入れ、若い年齢層や国内外の観光客をも魅了する地方都市が増えてきています。近年、感度の高い動きを見せているのが広島県・尾道です。瀬戸内の海が見渡せる高級リゾート「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」や、サイクリストたちからの支持も厚いホテルを初め、レストラン・ライフスタイルショップ・サイクルショップなどが揃った複合施設「ONOMICHI U2」など、すべてがモダンで今を感じるものばかり。もちろん、そこには感度の高い人々が集まります。今回は、今の空気を取り込んだ地方活性に成功した尾道の新しい取り組み、ガンツウをご紹介します。

尾道で就航する
ガンツウとは?

前回ご紹介したのは会員制小型航空機チャーターで“日本を遊ぶ”というもの。今回は、海から日本を攻めていきます。ガンツウとは、今秋尾道から就航するラグジュアリー客船です。穏やかな瀬戸内の風土に寄り添ったガンツウは、「せとうちに浮かぶ小さな宿」をコンセプトに、尾道市にあるベラビスタマリーナを発着地として2泊3日、または3泊4日かけて瀬戸内海を巡ります。航路の中には世界遺産のある宮島や、昨今アートの島として名高い直島なども含まれています。内海に点在する小島を巡る旅は船ならでは。

感度の高いクルーズが
瀬戸内の魅力をバックアップ

世界を周遊する豪華客船と言うと、シャンデリアに大型劇場でのエンターテイメント、かしこまったディナーなどの想像をしませんか?従来のイメージですと、クルーズは1航路の日程も長く、年配のリタイアをした人たちの楽しみというのが拭いきれないのも確か。船内に足を踏み入れると分かる、ガンツウの魅力は、デザインから供される食事まで、時代の感度を捉えた「今」を感じられるもの。船の設計は堀部安嗣氏が行なっており、オールインクルーシブの食事は、東京「重よし」の佐藤憲三氏が監修。客室は和を感じられるモダンなデザインで、まさに旅館といった雰囲気です。食事は瀬戸内で穫れた新鮮な食材を中心に、メインダイニング、鮨カウンター、ラウンジで思う存分召し上がれます。19部屋という限られた客室数は、まさにスモールラグジュアリーで、小さな旅館で旅をしながら瀬戸内を巡る旅は従来のクルーズ旅とは一線を画すもの。行程も最短1泊2日から3泊4日までと、気軽に船旅を楽しめます。

撮影/伊藤徹也 写真提供/せとうちクルーズ

秘境、瀬戸内を知る旅は
日本の良さを知る旅でもあります

穏やかな瀬戸内を周遊するガンツウでは、ラグジュアリーな気分で時を過ごしながら、まだ知らない瀬戸内を知るドラマティックな体験も味わえます。アクティビティの中には瀬戸内ならではの漁業体験や定置網の見学、無人島ビーチの散策や採石場見学など、今までほとんどの人が足を踏み入れる事のなかった瀬戸内を体感できます。また、「せとうちシープレーンズ」の水陸両用機での遊覧飛行もできるため、空からの瀬戸内も楽しめるという盛りだくさんの内容。空と海から瀬戸内を眺めてみると、日本の地方の魅力を再発見することになります。

広島県・尾道市で起こっているアクティブな動きを見ていると、日本の魅力を改めて見直しながら、地方活性化にもつながっているという魅力的なものです。ガンツウで穏やかな時間を過ごしながら瀬戸内を知る旅は今秋スタートします。

トップへ